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[アルハンブラ] ソンジェジョン作家、ヒョンビン・パクシネにどんな魔法をかけたのか

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'アルハンブラ' ソンジェジョン作家、ヒョンビン・パクシネにどんな魔法をかけたのか
ヒョンビンとパクシネなのでより信じることになる 'アルハンブラ' のバーチャルリアリティー

ソンジェジョン作家の前作である [W] を見た視聴者ならば、tvN週末ドラマ <アルハンブラ宮殿の思い出> がこれと似た、現実と非現実の境界を行き来する作品ということを早目に感知しただろう。[W] が漫画と現実世界の境界を行き来するならば、<アルハンブラ宮殿の思い出> は、ゲームと現実世界の境界を行き来する。しかし、簡単に見えてもゲームという仮想と現実世界を自由自在に行き来して、それを視聴者たちに信じさせて進み、ハマらせるのは決して簡単なことでない。いったいソンジェジョン作家はどんな魔法をかけたのか。

ゲームと現実世界を行き来するだろうという暗示は、すでに初回に少し登場して、誰かに追われて消えてしまったARゲームを開発したチョンセジュ (チャニョル) の話として伝えられたことがある。それで彼のゲームに投資するためにスペイン グラナダに来て、驚くほど実感できるその拡張現実ゲームの世界にユジヌ (ヒョンビン) がますますハマるプロセスは、視聴者たちにはこの新しい世界に慣れてまた没頭できるようにしてくれる。

 

ユジヌは、広場の真ん中に巨大石像で立っているナサル王国の戦士が、突然生きて動いて自分を攻撃して来て、彼と戦うためにはそこのカフェのトイレにある秘密のリングを引っ張って、錆ついた鉄剣でも探して来なければならないということを知るようになる。徹夜でトイレを行き来して戦士と戦ったジヌが、夜が明けて朝になって初めて彼を片づけてレベルを上げるプロセスは、視聴者たちがこの世界に入るチュートリアルであるわけだ。  

そして <アルハンブラ宮殿の思い出> が今後描いていく世界をいよいよさらけ出す山場は、ジヌの長年のライバルであるチャヒョンソク (パクフン) が拡張現実ゲームの中で対決して、彼に負けて死体で発見されるシーンだ。ただのゲームであるとわかっていた世界が突然現実になってしまいながら、仮想と現実はその境界を侵してしまう。やはり2話の最後にそっと登場した1年後のジヌが、グラナダに入る汽車の中で一端の勢力に追われて弾丸の洗礼を受けるシーンは、その1年間果たしてどんなことが繰り広がったかを視聴者たちから想像させる。 



<アルハンブラ宮殿の思い出> は、仮想が現実に侵犯してくる魔法の世界を、ジヌが体験することになる拡張現実ゲームの世界を通して見せてくれ、同時にチョンヒジュ (パクシネ) に繰り広がった魔法 (?) のような現実の物話を加え入れる。ある日突然現れたジヌが、慢性赤字で借金だけ増えたホステルを100億を与えて購入する。ジヌはそのゲームの特許を登録した家族法人 ボニータホステルを所有するために、そんな途方もない費用を払うのだが、その事実を知らないヒジュにはこのことが魔法のような事件で近づくしかない。 

<アルハンブラ宮殿の思い出> が少しずつ仮想の世界にハマっていくプロセスは、私たちがゲームにますますハマる時に感じる非現実感をそのまま見せてくれる。おそらく初めからゲームと現実が連結され、それでゲームで負けた誰かが実際に死体で発見されたと、言っても信じ難い話は、ジヌがそのゲームにハマって、そのプロセスをまた視聴者たちが一緒に経験していつのまにかそれらしい話と信じさせる。  

 

今振り返れば、スペインのグラナダというエキゾチックな空間を背景にしたことも、ただエキゾチックな背景だけでなく、このような没入感を高めるための装置のように見える。どうしても私たちの現実空間の上で繰り広がる非現実は、現実の侵犯で没入が容易ではなくならざるを得ない。だからその遠方を事件の空間で活用するのは、ゲームという非現実との接合をさらに容易にさせる方法になることができる。 

これはまた、ヒョンビンとパクシネという俳優を前面に押し出したことも、適用される大きな課題だ。彼らは現実の人物であり、同時にゲームの中に入っても違和感があまりないほど非現実的なルックスを持っている人物だ。あるカフェで 'アルハンブラ宮殿の思い出' をギターで演奏するゲームで作られたヒジュに会うジヌの1シーンは、仮想と現実が向き合うことだが本当に会っているような感じを与える。  



ゲームにハマって現実感をなくすように、いつの間にかこの仮想と現実の境界が開かれてしまった世界に入ることになった視聴者たちは、すでにジヌとヒジュが体験することになる冒険と、その冒険を通じて作られる魔法のような関係を期待させる。たった数話だけで魅惑されるようにしたソンジェジョン作家の魔法だ。

 

 

 

 

Wを見てないのでわからないけど、読んでて深いなぁにこ

って言うか、あまり他で見ないようなガッツリした記事に目が行ってしまうのは私の癖なのかあはは。。。

色んな角度からドラマを見れるから、やっぱり楽しくてやめられない笑


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