'ｱﾙﾊﾝﾌﾞﾗ宮殿の思い出' ﾋｮﾝﾋﾞﾝ、彼がすれば違う…ﾛﾏﾝｽ・ﾒﾛｰからｱｸｼｮﾝまで '完璧'
'ｱﾙﾊﾝﾌﾞﾗ宮殿の思い出' のﾋｮﾝﾋﾞﾝの多彩な演技のｽﾍﾟｸﾄﾙが光を放っている。
毎回想像を跳び越える展開で話題になっているﾄﾞﾗﾏ 'ｱﾙﾊﾝﾌﾞﾗ宮殿の思い出'。多少見慣れない素材と複合的に絡まっているｼﾞｬﾝﾙが進入の障害にならないだろうかと思う憂慮もあったが、初放送以後見られた爆発的な関心と垂直上昇している視聴率は、このような憂慮を完全に終息させた。
特に主人公ﾕｼﾞﾇ役を引き受けたﾋｮﾝﾋﾞﾝに対する関心が熱い。刻々と変わるｼﾞｬﾝﾙを有機的に結びつける鍵の役割を完璧にやり遂げて、視聴者たちの好評を誘っている。
劇中ﾋｮﾝﾋﾞﾝが演技するﾕｼﾞﾇは、非常に立体的な人物。表面的には工学博士出身の投資会社代表で冒険心とﾁｬﾚﾝｼﾞ精神が強い、欲しいものを得るためなら一寸の迷いもない典型的な勝負師の面目を見せる。親友と妻の裏切りで得た内面の傷で冷笑的な姿を見せたりもする一方、それなりのｳｨｯﾄも兼ね備えた、それこそ多彩な魅力の持ち主に違いない。
ﾋｮﾝﾋﾞﾝはこの 'ﾕｼﾞﾇ' というｷｬﾗｸﾀｰの面々を、ﾄﾞﾗﾏの中のｼｰﾝごとに適材適所に溶かして出す。ﾋｼﾞｭと一緒の時は愉快なﾛﾏﾝｽを、ｹﾞｰﾑに接続する時はｻｽﾍﾟﾝｽとｱｸｼｮﾝを、ｽｼﾞﾝとのｼｰﾝではﾒﾛｰを見せてくれるなど、ﾄﾞﾗﾏの中の人物との関係性とｼﾞｬﾝﾙを絶妙に結合させる。ﾋｮﾝﾋﾞﾝなので可能な、繊細で密度の高い表現力が光を放つ瞬間だ。このように、ﾄﾞﾗﾏの中のｼｰﾝごとに可能性を作り出すﾋｮﾝﾋﾞﾝの面々をｼﾞｬﾝﾙ別に調べた。
▲名不虚伝 'ﾛﾏﾝｽの男神'
ﾛﾏﾝｽはﾋｮﾝﾋﾞﾝの十八番の特技と定評がある。だから復帰を決心した時、彼のﾛﾏﾝｽに対する期待値はすでに高まるだけ高まっていたところ。しかし、彼はそれ以上でレベル業なった魅力を発散して視聴者たちの感心を誘った。 自分の写真を検索しているﾋｼﾞｭ (ﾊﾟｸｼﾈ) に '実物の方がよりｶｯｺｲｲでしょ' とｼﾞｮｰｸを言ったり、何の疑いもなくｼﾞﾇに携帯を渡すﾋｼﾞｭに 'このお嬢さんはいけないね' と言いながら笑わせるｼｰﾝは、悪い男なのを知りながらも笑わせる魔法のような魅力がある。
▲まなざしからかすかな 'ﾒﾛｰｷﾝｸﾞ'
ﾋｼﾞｭと甘いﾛﾏﾝｽを見せてくれたとすれば、前妻のｽｼﾞﾝとの出会いでは特有のまなざしの演技でﾒﾛｰｷﾝｸﾞの面目を見せてくれる。ｸﾞﾗﾅﾀﾞ駅で偶然ｽｼﾞﾝ (ｲｼｳｫﾝ) に会ったｼﾞﾇは、懸命に淡々としたふりをするが、ｽｼﾞﾝの後ろ姿を眺める彼のまなざしで、両者の胸が痛い叙事を推察させる。引き続き過去の回想ｼｰﾝでは、ﾋｮﾝｿｸに奪われたｽｼﾞﾝを見て、降り注ぐ雨に打たれて、'泣かなければならないのは僕じゃないのか?' と言って寂しいまなざしで彼女を眺める。どこか抱いてあげたい寂しい肩は、視聴者たちの母性本能を呼び起こすのに十分だった。
▲武器を選ばない 'ｱｸｼｮﾝ職人'
ｸﾞﾗﾅﾀﾞ広場で初めてｹﾞｰﾑを接続する時だけでも、夜を明かしてやっとﾚﾍﾞﾙｱｯﾌﾟする水準だった彼が、もうQuestをｸﾘｱするたびに与えられる様々な種類の武器を違和感なく消化する。またﾄﾞﾗﾏが展開するほど、ｼﾞﾇのｱｯﾌﾟｸﾞﾚｰﾄﾞされたｱｸｼｮﾝの実力に会うことができる。特にﾋｮﾝｿｸ (ﾊﾟｸﾌﾝ) と対立するｼｰﾝは、火花の散る緊張感と没入感をﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄする。果たして限界を達成した時、彼はどんな姿をしているのか気がかりだ。
▲無秩序だがしかし緻密に 'ｻｽﾍﾟﾝｽ'
ある日、ｼﾞﾇはｾｼﾞｭ (ﾁｬﾆｮﾙ) から突然の連絡を受けて、彼に会うためにｸﾞﾗﾅﾀﾞのﾎﾞﾆｰﾀﾎｽﾃﾙに向かう。その間ｸﾞﾗﾅﾀﾞに向かった電車の中で、ｾｼﾞｭが自分のﾊﾞｯｸﾞだけ残したまま消えてしまう。ｼﾞﾇはｾｼﾞｭが開発したｹﾞｰﾑを手に入れるために、ﾋｼﾞｭを相手にﾎﾞﾆｰﾀﾎｽﾃﾙを巨額で買い取り、ﾋｮﾝｿｸとの一連の事件をきっかけに消えてしまったｾｼﾞｭの痕跡を探し、物話は繰り広げられる。過去と現在、そして拡張と現実を行き来して糸口を解いていく過程は、無秩序に見えるが緻密に計算されて、ﾄﾞﾗﾏにﾐｽﾃﾘｰな感じを与える。果たして消えてしまったｾｼﾞｭの存在を捜し出せるか、今後の展開を期待させる。
'ｱﾙﾊﾝﾌﾞﾗ宮殿の思い出' はtvNで毎週土、日曜9時に放送される。
( ｽﾎﾟｰﾂﾜｰﾙﾄﾞ ﾁｮﾝｶﾞﾖﾝ記者の記事を訳 )