[パクシネ] 本当に私が気になる?
<ピノキオ> <尚衣院> パクシネ
口先だけの言葉ではなかった。インタビュー当日も、パクシネは明け方からドラマ <ピノキオ> 撮影をし、午後には映画 <尚衣院> の製作報告会のステージに上がった。ドラマの撮影が始まった9月中旬以降では、たったの1日も休まずに思い切り走り抜けている。それでも気持ちだけはこの上なく良いと見える。昨年末、ドラマ <相続者たち> で興行ホームランを打ってアジアスターに成長し、今年はシングルアルバム ≪腕枕≫、≪My Dear (花)≫ を出してアジアツアーコンサートまで行ってきた。
パクシネはクリスマスイブに封切りする <尚衣院> で孤独な王妃として登場して凄然な女性の姿を描く予定で、<ピノキオ> では嘘をつけない仮想の症候群である 'ピノキオ症候群' を患う記者を演技する。ドラマと映画を行き来して、韓国とアジアのあちこちを行き来してスターとして成長していく彼女の歩みが、新しいことではないが目につくのは明らかだ。映画の封切りを控えて、パクシネは "シナリオを見て思うのは、いつも (両手をさっと開げて) これくらいするのにそれを演技できちんと表現なし遂げたのかよくわかりません" と言って頭を絞って見せた。気さくで素直な彼女の言葉と行動がおもしろくて、もう少し体を寄せて耳を傾けてみた。
-ドラマ <相続者たち> 以降、シナリオがたくさん入ってきたようだ。その中で <尚衣院> を選んだ理由が気になる。
封切り (12月24日) 後、直接映画を見るならば、どんなシーンの為に私がこの映画を選んだのかすぐにわかることができるでしょう。初めにシナリオをもらって、私が演技する王妃が王に "殿下は卑怯です" と厳しい忠告を与えるセリフを読んだら 'これだ!" と思ったんですよ。後で監督さんがその部分を省くか省かないかが悩みとおっしゃるので、"私はそのセリフの為にこの作品を選びました" と申し上げました。ひょっとしてその部分が省かれるのではと思ってハラハラしましたが、うまく終えました。権力争いに追いやられて廃位直前まで行った王妃が、服を作るゴンジン (コス) に出会って、プライドを回復して服を通じて人が変わることになるというのがとても印象的でした。
-イウォンソク監督は自分が言わなければならない悩みを軽減してくれるほど、パクシネさんがキャラクター分析をうまくしてきたと言っていたよ。
男性の立場で女性を見た時と、女性が考える女性の感情は違うと思います。その部分の為に、撮影をしながら監督さんとぶつかりました。その時ごとに '監督、女性である私の考えは…' と言いながら、言葉をたくさん交わしました。例を挙げるならこういうことです。王妃はゴンジンに針仕事を習って、王 (ユヨンソク) に渡すプレゼントを作るのですが、本来王は後宮で夜を過ごします。その時王妃が王に走って行くかを置いて、私は行かないと思いました。王妃は自分の場所でずっと針仕事をしながら、揺れる心を解きほぐすと思いました。
-自責の念で凝り固まっている王に向けた王妃の愛は明確に描かれる反面、自分に恋心を抱いたゴンジンに対する態度はわかるようでわからないようだ。
王に対する王妃の心は母性とも同じです。概して女性は不幸な男性を見たら母性愛が刺激されて、私がこの人を変えることができると考えます。王妃もそうだったのです。でも歪んでいる人は、いくら愛を与えとしても正しく返ってこないというのが私の考えです。ゴンジンは王妃に、自我を発見してプライドを確認するようにする存在です。ところが王妃は自分が王をずっと愛していると信じているので、ゴンジンとの出会いが自分に何を意味するのか認識できなくなっているんです。
-キャラクター分析を入念にしたのもあるだろうが、人の心や愛の感情に対して長い間考えて自分流に整理しておいたようだ。ここまで来れば、恋愛相談をかなりしてくれそうだけど。
いいえ。おもに、私が尋ねに通う方です(笑)
-ハンソッキュ、コスのような錚々たる先輩方と一緒にした現場はどうだったか。
孤独な王妃を見たら、ほとんど1人で撮るシーンが多くて、なかなかお目にかかることができなかったです。お二人とも演技に対する直接的なアドバイスよりは、私という人間に対して気になっていらっしゃいましたよ。'君はこれから何になりたいの'、'いつが一番大変だったの' というような私自身のことに関心を持たれました。
-<尚衣院> の封切りに並行して、ドラマ <ピノキオ> の撮影真っ最中だ。嘘をついたらしゃっくりが出てきて、真実だけを話すことになるという仮想の症候群である 'ピノキオ症候群' を患うチェイナで登場する。
元々は <尚衣院> の撮影を終えて大学最後の学期に通うつもりでした。ところが、<ピノキオ> のシナリオをいただいて、'これは無条件でやらなければならない' という気がしました。'私がイナだったら' と願うほど、イナが愛らしかったです。私は傷ついたら顔に出ます。前で怒鳴っておいて後でごめんねと謝る方です。ところがイナは嘘をつけないので、怒りを隠すことができずに素直に話すのですが、それがまた相手の気分を害さず綺麗にも言います。
-共演した男性俳優たちをアジアのスターにさせる女優としても知られている。それだけ素晴らしい呼吸をせてくれたという話だが、<ピノキオ> で同い年のイジョンソクとの息はどうか?
ジョンソクはホントにホントに笑わせます。私もそうする方なのですが、彼は好き嫌いが明らかです。その好き嫌いがどこでわかれるのかは私もわからないですが(笑) そう思ったら、母が私に人福をうまく譲ってくれたのだと思います。<相続者たち> の時もそうでしたが、パートナー運が本当に良いです。
-面白いことに、<相続者たち> で共演したキムウビン (<技術者たち>)、イミンホ (<江南 1970>) と今年の冬の映画街で競争作の主演俳優として出会うことになった。
全然思ってなかったです。私がドラマの為に考える余裕もなくて。実際ドラマが終わる頃 (1月中旬)、<尚衣院> が封切りされると思っていたスケジュールが前倒しになって慌てています。PRにどうやって通うでしょう(笑) 韓国映画である3作品ともうまくいったら嬉しいです。国家経済が良くなかったら、1つ順位からちょど落ちるのが観客動員数だと教授に習いました。
-<相続者たち> でアジア圏で大きな人気を得たのに続き、<ピノキオ> が韓国ドラマ最高額で中国に輸出された。今年で3年目の日本での単独ファンミーティングまで開き、台湾、タイでアジアツアーを行ってきた。20代の韓国女優の中で断然独歩的な歩みだ。
不思議です。ただ静かに演技して、素晴らしい人に出会って結婚してまた無難に俳優生活して生きるだろうと思いましたが。私が飛行機に乗って行き来して、パスポートにスタンプをこのようにたくさん押して仕事をすることになるとは夢にも思いませんでした。
-ドラマの人気があまりにも良かったためなのか。スクリーンでは、まだそれほどの印象的なフィルモグラフィーを積めていないようだ。
ドラマとは違って、映画は観客の足を劇場に導いてこそ興行もなって結果が出るので、私はまだ足りないのです。だからではないですが、先輩方とご一緒する作品を好みます。現在の目標は、1年にドラマ、映画各1作品ずつ着実にすることです。たった5分の出演でも、自分がしてみたことがなかったり、自分がやって新しく見えることができるならば選択します。<ビューティーインサイド> (20人の俳優たちがウジンという1つの役で登場する) にもそれで合流しました。
-自分に対する冷静で素直な評価だ。
長い道のりです。
-3年前の <CINE21> とのインタビューで、俳優として自分の現在を野球に対して遠回しに言って、3回表ヒットを打って1塁に進塁後、2塁盗塁を悩む状況だと言った。それなら今、そして2015年はどのように予想するか。
1塁に出て行っていた打者が1点を出した状況。今まで何の心配もなく毎年作品をしてきましたし、アジアのファンたちとも会いましたから。今や <尚衣院>、<ピノキオ> がどんな評価を受けるかに掛かっています。アウトカウントが生じるのか、2点を出すのか決定されるのではないでしょうか(笑)
先日カバー写真集について上がったけど、インタビュー記事も今朝上がってたので迷わず
わかりやすいように意訳してみたけど、どうかなぁ
毎回同じことを言ってるけど、インタビュー記事はめっちゃ新鮮で楽しいので大好き
初めて聞くお話だったら余計にね
厳しい質問にも率直に答えるシネちゃんは素晴らしいね
『ピノキオ』 で共演してるジョンソクについてインタビュー記事で見るのは初めてかな
呼吸は良いよねぇ
ちなみに <ビューティーインサイド> の件は初耳
抜けちゃったかなぁと遡って調べたので、続けてUPするね