キムレウォン、私たちはなぜ 'ドクターズ' に応答したか
キムレウォンという俳優が大衆に入り込んだのは、13年前のドラマ '屋根部屋のネコ' からだ。その作品でキムレウォンは一躍スターダムに上がり、続けて映画 '幼い新婦'、ドラマ 'ラブストーリー・イン・ハーバード' 等を通してウィットで落ち着きのある俳優で浮かび上がった。'ロマンチックコメディ' (以下 ロコ) で最適化された俳優で残ることになったが、彼はまもなく他の路線を選んだ。まさに映画 'ひまわり' を通じてだ。
以前まで、キムレウォンは 'ロコ' 分野で確実な吸入力を持っていた。出演作ごとにぞろぞろヒットさせた彼は、ノワールジャンルという冒険を通じて、俳優としての位置づけをがっちり確かめた。以後切ないロマンスジャンルのドラマ '天日の約束' とジャンル物ドラマ 'パンチ'、再びノワールの臭いがちらちら漂う映画 '江南1970' で男性らしい魅力を倍加させた。
そんな彼が再びロコジャンルに復帰した。まさにSBS月火ドラマ 'ドクターズ' を通じてだ。温かいヒューマンドラマの中にロマンチックコメディのコードが隠れたこの作品を通じて、キムレウォンはそれこそ 'ホームラン' を打った。去る6月20日、12.9%の視聴率で初めてのショベルが動いたこのドラマは最高視聴率21.3%を記録するなど、視聴率干ばつ時代の今日に注目するほどの人気を呼んだ。それなら、何がそんなに多くの人々を 'ドクターズ' に熱狂させるようにしたのか? その答えをキムレウォンから探すことができた。
Q. 前作 'パンチ' とは全く違う、実に久しぶりにロコジャンルでカムバックした。
キムレウォン : あえてロマンチックジャンルを避けたのではないです。映画、ドラマなどでロコジャンルのオファーを受けたりもしましたが、確実に魅力を感じられなかったんです。僕に興味深かったジャンルをして行ったら、フィルモグラフィーがそうやって積み重なったようです。
Q. 'ドクターズ' をすることになった理由があったのか?
キムレウォン : メディカルジャンルで、僕がしてみなかった職業なので面白いと思えました。元々 (パク) シネが先にキャスティングされていたんですが、シネが "レウォン先輩と一緒にしたら面白いと思う" と言ったそうです。当時僕は映画の撮影中でしたし、'ドクターズ' に合流しみたら、すでに撮影が1ヶ月半ほど進行された状態でした。初回が放送される2週間前に映画の撮影を終えてすぐに合流しましたが、それだけに悩みも多かったです。映画の撮影でずっと囚人服を着て、ドラマ撮影に入ると翌日すぐに白衣を着たので負担にもなりました。
Q. しかし成果が本当に良かった。
キムレウォン : 僕が頭の中で描いたように、同じように上手く撮りました。ロコジャンルを久しぶりにしたんですが、本当に心配なかったです。素晴らしい作品があるならばまたするつもりですが、今のところないと思います。一応封切りする映画が2本もありますので(笑)
Q. 事実キムレウォンという俳優とロコジャンルは離そうとしても離すことができない組み合わせなのではないか?
キムレウォン : その通りです。僕が多くの人々に知られることになった作品もロコでしたし、僕自らも一番自信ある方だと思います。傲慢ではないですが、本当に僕だけのジャンルだと思いました。自らわかっていたことなんです。でも僕にとても最適化されたものだけしたいわけではなかった。僕が成長していくに当たって、重要なことをもっとしなければならなかったんですよ。しかし最近 'ドクターズ' の反応が良いことを見ると嬉しいです。以前は同じだったら敢えてこんなことは言わなかったはずですが、ロコをまたしたい欲が出ました。本当に幸せです。
Q. 'ドクターズ' 中のホンジホンのキャラクターは、特有の図々しい言葉遣いがあった。誕生の秘訣があるならば?
キムレウォン : 何も考えなかったんですよ(笑) セリフ自体が難しいものが多くあったりもしたのですが、鳥肌が立つようなセリフも本当に多かったんです。そのまま言うにはあまりに鳥肌が出そうなので、悩んで淡泊に言えばどうかと思ってそんな言葉遣いを使ってみました。後ほど監督さんがそんな言葉遣いを要求したりもしたんですが、その時は僕の心が許さなかったんです。視聴者たちが好きだからとずっとその言葉遣いを使うのは僕が嫌だったんですよ。
Q. 俳優として馬鹿力が感じられる大きな課題であるようだ。撮影して惜しい点はなかったか?
キムレウォン : 中盤部以後時間に追われて、僕がうまく生かせなかった部分があります。どんな作品をしても、時間が足りないのは避けられない部分ではあるのですが、僕は本当残念でした。いつも台本をたくさん見る方なのに、僕の立場だけでなく、監督さんの立場でも見る。2回目にはどんな意図を含むのか、どんなものを視聴者に伝えたがるかを悩まなければならなかったのですが、そんな時間が足りませんでした。だから、後半部には僕が演技にあって逃した部分が発生しました。裏話をわからないうちに仕方なかったのですが。
Q. どんな部分なのか気になる?
キムレウォン : よく見れば、あるエピソードからか、僕がちょっと重くなり始めました。僕がドラマをとても長い1本の映画として見ました。ドラマはエピソードが変われば雰囲気が少し飛ぶことになっても、視聴者が映画に比べてより気楽な気持ちで見るだけにそういうのを意識できませんが、僕はその部分を考えることができなかったんです。敢えてそんな必要はなかったけれど、ヘジョン (パクシネ) と会話する部分で、ヘジョンの重い状況があったのに僕がとても重い雰囲気で行ったんです。実際敢えてそんな必要はなくて、ヘジョンを見つめてあげて笑ってあげられれば良いシーンだったんですよ。後ろの部分の台本を見たら、他の内容が後ろから全部説明になるというのを知ったんです。だから前の部分をもっと明るくしたとすれば面白かったはずなのに、という物足りなさがあります。
Q. それでは上手くできたと思う部分は何か?
キムレウォン : 劇中父が亡くなった時、ジホンが嗚咽をして大変な時間を過ごす。その次の回では父の周辺を整理して3週ほどアメリカにいた後に韓国に帰って来るんですが、そのシーンでサングラスをかけました。悲しみを使い果たしてしまったのでしょう。その姿を本当にうまく生かしました。後半部にジホンの20代のインターン時代の姿も少しの間出て来ますが、それも気に入っています。
Q. 視聴者たちが 'ドクターズ' のホンジホンに最も熱狂したのはこのセリフだと思う。"結婚したの? 恋人いる? よし、じゃあ"。このセリフがこんなにまで '大ヒット' をすると予想したか?
キムレウォン : 実際そのセリフには隠れた秘密があります。僕が順序も変えて少しオーバーに処理することもしました。それでイシューになったこともあり得ますが、元々作家先生が意図したのはその程度までではありませんでした。ご存じでしょうが、ドラマ全般的にジホンは理解して見守る役なのに、そのシーンだけ見れば途方もない '男らしい男' ですよ。事実台本には、おずおずと目もよく合わせられず言うセリフだったのですが、僕が男らしい男で行きたいと意見しました。僕がうまく変えて成功したと思います(笑) あまりにも僕の自慢のように見えますか? そう言ってはダメだけど(一同爆笑)
Q. 直接演技をしながら、キャラクターを目新しく創造したわけだ。他の逸話もあるのか?
キムレウォン : 釣りのところも、作家さんはジホンが釣りで上手にすべきではないかと言いました。しかし僕は釣りを嫌って興味がないように見せてこそ、おもしろく見えないかと言いました。
Q. 貫禄が積まれたので可能になったことのようだ。過去のロコ演技と今のロコ演技も違う部分があったと思うんだって?
キムレウォン : その時は面白くする為に、よく見える為にとても努力しました。だからともなく個人技をして、状況もわからずにしていましたよ。それがすでに13年になりました。'ドクターズ' でもそうしたら危険だったと思いました。劇中父も亡くなって、ヘジョンも守るべきなのに僕があまりにも笑わせてしまうならば、人物が二重的に見えることもある問題なので。だから監督さんにも話しました。"ホンジホンのキャラクターの幅を広げたいけれど、僕があまりにもオーバーだったらちょっと捉えてほしい" と。結果的にはうまく終えましたが。あっ、そして幼く見えようととても努力しました。ヘアスタイルも変えて、肌の管理もきっちり受けました(笑) (インタビュー②につながります)
とりあえずインタビュー②を続けて上げますね
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キムレウォン インタビュー①..キムレウォン、私たちはなぜ 'ドクターズ' に応答したか?
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