ジホンとヘジョン、復讐でない和解モード、苦々しい理由
ヘジョンはミョンフンに対する復讐よりは、和解を選択した。復讐の為に長時間自分も放ったまま駆け抜けたヘジョンは、ジホンに会って変わり始めた。自分の過ちを相変らず認められない者を許すのは簡単ではない。許しというのは、きちんと謝る者にしてあげられる配慮だからだ。
復讐より愛の選択;
ソウの覚醒、ミョンフンの癌手術担当することになったジホンとヘジョン、ドクターズだけのハッピーエンドの始まり
'因果応報の中心には、自分でない世の中がある' という話で始めた18話の物話は激しく流れた。きちんとした謝罪もしないミョンフンを見て怒ったヘジョンは、なかなか許すことができなかった。許す為の前提条件である謝罪がきちんとなされない状況で、これは無意味だからだ。
ヘジョンのこんな行動は、結局ジホンを再び選択の岐路に立たせた。 病院内の雰囲気はソウに対して良くなり得ない。不当な待遇を受けたヘジョンと違って、院長の娘という理由で何の制裁も受けないことに対して、不満を吐露するスタッフが増えたからだ。
法的にいくら方法を講じてみても、現在の状況でミョンフンを法的に処罰するどんな根拠もないヘジョンはミョンフンを訪ねた。そしてその場でヘジョンは、"あなた殺してしまうんです" という警告までした。 もちろん物理的な行為でない、ミョンフンの前で彼が崩れるのを見守るという確約だった。
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ヘジョンのこんな行動は、結局ジホンに選択をするようにさせた。ヘジョンを助ける為に他人の人生にはどんな事もしなかったユンドが、理事会に参加してジホンの味方に立つことになるが変わることはなり得なかった。ジホンはヘジョンを助ける為に、手術もできず研究だけすることができるDBS研究センターを選択することになった。
ヘジョンが残した言葉は種になり、彼女を守る為には一歩後ろに退くしかなかった。ユンドまで立ち上がって理事会でミョンフンと対抗したが、彼らが前面に出した老人健康センター建設案は通過した。ただ収益の為の事業に投資を決めて、本来病院は危機に処されるしかない状況がもたらされた。
ジホンとテホは、このような状況から全てのことをひっくり返すことができる決定的な証拠を探す為に動き始めた。ドゥシクの死に関連した空白の時間。ソンジョンと会ったその短い時間どんな話が続いたのか気になった彼らは、事件を再び整理してみる。ソンジョンが席から退く選択をした理由は、決定的な何かがあったからだと確信する。そしてそうやってどこかにあるまた他の証拠を探し始めたジホンは、結局父の釣り竿から問題のUSBを探すことになる。
不正事実を含んだそのファイルは、チン一家を崩すことができる絶対的な武器だった。しかしジホンはそれを使うことができなかった。ヘジョンを担保にしているミョンフンによって、攻撃をすることができなかったからだ。"正義はあなたが知らないだけで見えない所で流れている" というジホンの言葉は強烈に近づいた。誰でも正義の為に動いていることを意味しているからだ。
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ソウは一歩遅れて、自分の父がヘジョンの祖母を死なせたという事実を知ることになった。ヘジョンがグクイル病院に来ることになった理由が、まさにその理由の為だということを知るようになったソウは戸惑った。少しずつ変わり始めたソウは、このことによって劇的に変わり始めた。
ヘジョンに跪いて父の誤ちを代わりに謝るソウ。全く意図せず期待しなかったソウの行動は、ヘジョンの心も変わらせた。ソウが謝る前、ヘジョンはミョンフンの不正を明らかにすることを願った。自分がこのことによって攻撃を受けても関係ないと考えたのだ。
全てのことは時があって、時を逃せば大きな犯罪を捉えることができないという点で、ヘジョンの選択は当然だった。ソンジョンは横領と背任疑惑で逮捕され、ヘジョンの録音が入った万年筆型ボイスレコーダーを持っていたソウは、謝罪をしてこれをヘジョンに渡した。
ソンジョンが拘束された後復讐を狙ったミョンフンは、自分の娘によってヘジョンを攻撃できないという事実に怒るが、できることは全くなかった。すでに症状が現れ始めた腫瘍によって何もできない存在になったためだ。難しい手術をやり遂げることができるのはジホンしかいない状況で、ソンジョンは息子の命を生かす為にジホンにお願いをする。
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きちんとなされた謝罪さえしなかったミョンフンは患者になった。そして彼があんなに嫌ったジホンに手術を受ける境遇になった。選択の余地もない。最も手術の実力が良いジホンでないならば、生きる可能性はそれだけ低くなる。こんな状況で、ミョンフンの選択は結局真心に満ちた謝罪と和解につながる過程になるしかない。
復讐の為に自分の人生まで犠牲にさせる行動が幸せになれない。 しかし、時には自分を犠牲にしながらも、正義を選択しなければならない場合もある。そんな点で、<ドクターズ> の仕上げは認めることが難しい部分が存在する。突然続く和解モードは、仕上げの為の仕上げで近づくからだ。
20部作に合う話の割り算に失敗した <ドクターズ> は、突然吹き荒れるように復讐をたたんで和解を選択した。誰かが没落することよりは、和解を通じて大きな復讐をすること自体が無難だろう。しかし、その過程が突然という気がするほの事実は惜しい。
キャラクターに対する物語の配分にも失敗したような <ドクターズ> は惜しい。どうせジホンとヘジョンの愛が核心にならざるを得ない物話の中で、他の人物はただの調味料に過ぎなかったという事実を否定することはできない。しかし、その過程がさっと理解し難い部分もあるという点で、作家の人物構築と活用は失敗したと見える。
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キムレウォンの甘くて愛らしい姿は相変らず強力だ。パクシネの愛らしさもやはり否定できない魅力だ。しかし、2人を除いた他のキャラクターは脈絡もなく揺れる存在という認識だけ強く持つ。ただその2人の為に動く世界で、他の人物の流れ自体も2人の選択によって全く違う姿で動くのは当然だが、その過程が突然だ。
和解は正しくなされた許しを請うた時可能なことだ。許るのは許すことを受けるほどの資格が与えられた者にだけ意味があることだ。許した人が過ちよりは反省しない者が誤ちだが、反省をわからない彼らに許しはかえって毒という事実だけは明らかだ。
<ドクターズ> の復讐でない和解は、優しいドラマの典型という点で嬉しいことだ。しかし、それでも無条件な許しが、まもなく皆を幸せにさせることはできないという点で、とても安易な展開がなされるようで惜しい。残る1話をどんな意味で付与するのかわからないが、龍頭蛇尾を抜け出すことは容易ではないと見える。
いつも復習③であげるお約束の記事なんだけどImage may be NSFW.
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最後に辛口だったこともあってどうしようか迷ったけど、中盤あたりまでは他の記事にないここ独特のまとめ方なのでやっぱり上げますImage may be NSFW.
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まあ、確かにダーッと流れ過ぎた部分は否めないしね。でもそんな辛口表現、昔はもっとあったし、視聴率悪い他のドラマではもっと手厳しい表現がバンバン出てるし。最後は片目で読んでねImage may be NSFW.
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[ドクターズ] 18・19話の復習①
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